

クルマ選びは、その人の性格が表われるという意味で興味深い。また「選ぶ楽しみ」は、実際にクルマを購入するのとは違った「大きな喜び」である。自分の欲しいクルマに向かってひたすらばく進するのもいいし、あれこれ迷ったり悩んだりしながら自分好みのクルマを選んでいくのも楽しいものだ。しかし、購入した後で「こんなはずでは……」とならないように、肝心なポイントだけは抑えておく必要がある。「情熱に任せて突っ走ったがゆえの悲劇」を防ぐ最大のポイントは、本来の目的にあったクルマ選びを実践することにある。まずは、クルマを買って何をしたいのか、クルマを購入する目的を考えてみよう。たとえば、日常の足としてだけではなく週末はワインディングを攻めたいとか、スパルタンなスポーツカーで非日常の世界を楽しみたい、というのもいい。あるいは高級サルーンに乗って豊かな気分を味わいたい、RV車に乗って自然を見に行ったりスポーツを楽しみたい等々。どんなことでもいいから、自分のカーライフの具体的なイメージを思い浮かべることが大切なのだ。
わが国はちょうど半世紀前から、自動車による人身事故を対象とする強制自動車責任保険を全面的に実施しました。この保険の土台となったのが、前年の1955(昭和30)年7月29日に法律第97号として成立・公布された自賠法(正式名称「自動車損害賠償保障法」)です。1955年当時のわが国の自動車事故状況がどのようなものであったかといいますと、自動車保有台数は約150万台(このほかに原動機付自転車が69万台ほどありました)、自動車事故件数は93981件、死者は6379人、負傷者は76501人でしたが、これらの数字は以後増加の一途を辿ることになります。最近の状況はどうかといいますと、保有台数は約7899万台、事故件数は93万3千件余、死者は6871人、負傷者は115万人余で、1955年の自賠法制定当時と比べますと自動車の保有台数で52倍強、事故件数で10倍弱、死者数で1.1倍弱、負傷者数で15.1倍です。これを要するに、自動車の保有台数は過去50年間(1956年〜2005年)で1955年当時の50倍以上に増加したにもかかわらず、自動車事故による死者数は50年前とほとんど変わらないというのは驚くべきことです。これは官民挙げての自動車事故撲滅への努力が実った結果と言えるでしょう。
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